祭りの探求

 祭りという言葉は今ではかなり漠然とした意味に使われています。町おこしのイベントや、万国博のおまつり広場というふうに、なんだか人が大勢集まる催しをお祭りの名で呼んでいます。
 マツリという言葉は民俗学上ではマツロウということで、神に随従する、神の近くに仕えるという意味だと言われています。それゆえ祭りの中心には神があり、それを信仰する人々がその周りにあることが本質とされています。

 しかるに現代の祭りの中には、この中心の神がなくなって、曳山が神社へさえも奉賛せず、周りの賑やかさだけが残っている、イベント化のものが少なくありません。
 祭りというものは最初から日本の祭礼文化の社会的なものであり、信仰心からくる社会生活といろいろな面で結びついているものであり、本来の日本の祭りはどのようなものであったのか、その本質、意味をたずねていきます。


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神事としての伝統行事を考える

・民俗学と祭り

・未来へ向かって、祭礼への基本的観点

・一ツ物神事

・日本文化の根幹

 

当会では講演会を開催しています。

以下に重要語句の説明を動画映像で解説します。講演を一部抜き出したものです。
ボタンをクリックすると再生されます(Youtube動画)。

・標山(しめやま) 8分20秒

 再生 ボタン
 標山とは神が山を標(し)める(占領する)ということで、神の降りた山を意味します。
 ダシの本来の意味は鉾の先端についた目印のことです。


・鬚籠(ひげこ) 3分50秒

 
 髭籠とは竹カゴの編み残しを長くしたものです。
 これが後に笠鉾になっていきます。


・常世(とこよ)から来る鬼 7分10秒

 
 海岸像の祭りで山車が海に入る意味を解説します。


・祭りの変遷 2分57秒

 
 

以下の動画は講演会を撮影したものです。

・祭祀の発生と神 57分56秒

 


・日本人の魂を求めて 59分30秒

 


・日本の神社と祭り 120分

 

・野本民之助義明と同世代の彫刻師の活躍 70分

 
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